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どこまでも歩けるはずなんだ

読書と仕事と妄想と。ゆるゆるやっていきたいです

読書

理不尽な世の中で私も理不尽の嵐を起こす、のを辞めたい。-「考えるマナー」感想文

世の中は理不尽だ。 電車の中で足を踏まれてなぜかこちらが睨みつけられ、ホームではおっさんと勢いよくぶつかり一言謝ったら完全に無視されかばんを投げつけてやろうかと思い、カウンターに立てば駅前の人通りが多いところに喫煙所があるのはおかしいと絡ま…

本質はシンプルな話で-牧村朝子『ゲイカップルに萌えたら迷惑ですか?』感想

すっかり寒くなりましたね。何か「あれー秋のわりに暑いなー」とか言ってたら一気に気温が下がったような気がするんですが。秋はどこだ?! 私の好きな秋は!!! 仕事が何か立て込んできて、疲労で休みの日はひたすらベッドの上でツイッターやら刀剣乱舞や…

罪を追う夏休みー竹宮ゆゆこ『知らない映画のサントラを聴く』感想

10月になりましたね。 一番好きな季節だぜひゃっほー! と思っていたら、雨は続くし何か暑いし、釈然としないまま秋を迎えた今日この頃です。みなさんいかがお過ごしですか。 さて、久しぶりに読んだ本の感想。 竹宮ゆゆこの『知らない映画のサントラを聴く…

自分の幸せは自分で決める。ーCathie.BLACK『成功する女性の教科書』感想

社会人になって三ヶ月。 図書館員という仕事は思いの外体力を消耗し、しかも図書館は全然安全な場所じゃないってことが分かってきた。しかしまぁ、体力のセーブの仕方とかメンタルの調子を整えるすべなんかを少しづつ学び、そこそこ時間に余裕のある生活を送…

ごちそうさま!ー米原万里著・佐藤優編『偉くない「私」が一番自由』感想

米原万里が亡くなって、10年が経つ。つまり彼女の書いたものは、2006年から時が止まっているのであるが、なぜか古さは感じさせない。たっぷりのユーモアと鋭い観察眼が成せる技なのか。ゲラゲラ笑って、でも人間について深く考えさせられる。残念ながら私の…

読みました。

映画「リリーのすべて」http://onomachi009.hatenablog.com/entry/2016/03/25/213942の原作小説、遅くなったけれど読了。通勤時間や昼休み、お休みの日を使ってゆっくりゆっくりと読みました。社会人が読書するのって結構大変だ。これまでだとありえないくら…

14歳の私へ-森絵都『カラフル』

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE (一応)読書ブログとして、この企画に乗っからないわけにはいかない。 青春の一冊として、中学校の教具室に引きこもっていた14歳の時に読んで、世界の景色が変わった森絵都さんの『カラフル』を挙げたい。 当時私は…

私は、男に食べさせる。ー「夕餉」(山田詠美『風味絶佳』)

無性に読み返したくなる本というのが、10冊くらいある。 山田詠美さんの『風味絶佳』はそのひとつだ。食事のシーンがとてもいい作品が多くて、うっかり夜に読むとお腹が空いて困る(笑) 初めて読んだのは19の頃で、その時のお気に入りは表題作「風味絶佳」だ…

ダメ人間だからできることー安藤祐介『被取締役(とりしまられやく)新入社員』

今日は休みなので、3月末に買った本を読み進めている。物心ついてから学生時代までは、活字を見ない日というのは存在しなかった。社会人って読書タイムを取るの難しいんだなぁ…慣れればできるのかもしれないけど。今日読んだ本は、安藤祐介『被取締役(とりし…

母というものは−よしながふみ『愛すべき娘たち』最終話

前回に引き続き、よしながふみ『愛すべき娘たち』。 今回は最終話です。 最終話は、『愛すべき娘たち』全編を通して登場する雪子、その母麻里、祖母の3人の関係を通して、母娘関係や容姿コンプレックスを描いています。 雪子は、12歳の時に父を亡くしそれか…

恋をするって−よしながふみ『愛すべき娘たち』第3話

マンガについて書くのが思いの外楽しかったので、再びマンガの紹介。 よしながふみ『愛すべき娘たち』 さまざまな愛を巡る女性たちのつながりや生きづらさ、そして希望を描いている、本当に素晴らしい短編集です。初版は2003年発行なのですが、時間差を感じ…

夜になったらもやもやする人のために−「藤岡さんと小坂くん」(志村貴子『どうにかなる日々 新装版みどり』感想

どこある初、マンガの紹介です。 志村貴子さん『どうにかなる日々 新装版みどり』 「性」をテーマにした短編マンガ集です。 特に好きなのが「藤岡さんと小坂くん」。 離婚した元主婦の藤岡さんは、たまに小学生の娘に会うのが楽しみ。弁当屋のアルバイトで生…

イラクの外交官-『イスラームの「英雄」サラディン』の思い出

本棚の整理をしたら、こんな本が出てきた。佐藤次高先生の『イスラームの「英雄」サラディン』。高校時代、世界史の授業で「敵からも称えられる英雄サラディン」の存在を知り、興味を持つようになった。この本は、大学に入ってから見つけた。この本では、サ…

夢に向かって回り道-竹宮惠子『少年の名はジルベール』感想

日本を代表する少女漫画家のひとり、竹宮惠子先生。代表作の『風と木の詩』では当時タブーとされていた「少年愛」(少年同士の恋愛)を描いた。これは、今や一大ジャンルとなっているBLの先駆け的作品だ。そんな竹宮先生が、故郷の徳島から「最先端の所にいな…

ストレスによって成長する勇気-ケリー・マクゴニガル『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』感想

ストレスはとにかく悪いもので、できるだけ避けるべきだ。 そういう考えを持っている人は多いと思うし、私もそのうちのひとりだった。もしかしたら人よりもストレスを全力で避ける生活をしていたかもしれない。 だが、メンタルが回復してきた今、このままで…

先生とランチ

大阪まで、大学でお世話になった先生とご飯を食べに行ってきた。何も考えず自分の好きなもんを頼んで、「うわぁ〜、これすごく美味しいですよ!」とはしゃいでたのだけど、「内定祝いに」と先生が奢ってくださった…! うわああ、分かってたらもうちょっと遠…

じわじわ挑戦中–村上春樹『パン屋再襲撃』感想

前に、村上春樹アレルギー(彼の小説を読むとなぜか頭痛が起こる)だったのに、大学の講師に薦められた『神の子どもたちはみな踊る』ではアレルギーが発症せず、むしろすごく面白かった、という記事を書いた。 onomachi009.hatenablog.com それをきっかけに、…

死のきらめきと日常の倦怠–三島由紀夫『命売ります』感想

よく行く本屋さんがいくつかあるのだが、最近、ある程度大きい本屋さんでは大体、三島由紀夫の『命売ります』が置いてあるのを見かけるようになった。三島由紀夫には何だかヤバイ臭(ナルシシズムとか割腹自殺とかのせい)を感じていて、敬遠していたのだが、…

喪女の恋と友情-西加奈子『炎上する君』感想【読書会紹介本】

おととい、読書会に行ってきました。1ヶ月ほど前にブログで書いた、知り合いに誘われた読書会の第2回目です。 onomachi009.hatenablog.com onomachi009.hatenablog.com 前回、とても盛り上がって「またやりたいね!」って感じになったので、誘ってくれた知…

抑うつ患者が年末年始に読んだメンタル本2冊

こんにちは。正月休みも終わり、寒さがぶり返してきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 私は、この年末年始のお休みを利用して、大掃除や紅白歌合戦、おせちに初詣に私の誕生日、というイベント以外は本を読み漁っておりました。ゴールデンウィークも…

22歳になりました。

今日は22回目の誕生日でした。Twitterやフェイスブックでいっぱい「誕生日おめでとう!」って言ってもらえて、遊びにきたいとこたちにケーキももらって、幸せな一日でした(*^^*)誕生日プレゼントとして、お父さんに本を大量に買ってもらいました! やったあ…

頭痛が起こらなかったよ!-村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』感想【読書会紹介本】

先日、知り合いに誘われて読書会に参加してきました。その時に紹介した本について、ブログでも書こうと思います。 読書会紹介本②村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』 1995年1月17日、阪神淡路大震災が起きた。その後を生きる人々の、6つの物語を収めた短編…

マイノリティーのための文学-トニ・モリスン『青い眼がほしい』感想【読書会紹介本】

先日、知り合いに誘われて読書会に参加してきました。その時に紹介した本について、ブログでも書こうと思います。 読書会紹介本①トニ・モリスン『青い眼がほしい』 アフリカ系アメリカ人の女性作家として初めてノーベル文学賞を受賞した、トニ・モリスンのデ…

グロテスクと涙の間-小野美由紀『傷口から人生。メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった』感想

*感想と言いつつ、自分の話ばっかになってしまいました。すみません。たまに、何度も読み返す本と出会うことがある。この本は……もう何回読んだのかなあ。よく覚えてないくらい読み込んでいる。でも、初めて読んだ時は、何度も読み返すとは思ってなかった。…

ドラゴンになったような気分-「マンハッタンのドラゴン」(フランチェスカ・リア・ブロック『"少女神"第9号』所収)感想

元々フランチェスカ・リア・ブロックという作家は知らなくて、この本はジャケットに惹かれて買った。黄色とピンク。ハートに涙に星に十字架。安モンの化粧品に、フライドポテトと甘ったるさを混ぜた匂いを感じさせる、すごくティーンズ小説らしい感じが、好…

懇切丁寧さと「行けば分かる」感の絶妙なミックス-小野美由紀『人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅』感想

こんにちは。 前回の記事(旅で学ぶのは若者だけなのか?-石井桃子『石井桃子コレクションⅣ 児童文学の旅』感想 - どこまでも歩けるはずなんだ)をきっかけに、突如として旅本(旅行エッセイだけでなく、小説やガイドブックも含む)を読み返したくなりました。…

旅で学ぶのは若者だけなのか?-石井桃子『石井桃子コレクションⅣ 児童文学の旅』感想

石井桃子という人をご存じですか? 小さい頃から本好きだった人、絵本が好きな人、児童文学に興味のある人は「当たり前やろ」と思われたかもしれませんが、一応ここに、本書のカバーに載っている、彼女の来歴を引用しておきます。 石井桃子1907年埼玉県浦和…

親切よりもおざなりで-西原理恵子『生きる悪知恵 正しくないけど役立つ60のヒント』感想

こんばんは。突然ですが、落ち込んでいる時は周囲にどう接してもらいたいですか? 私は「放っておかれたい」タイプです。 基本的にネガティブ&コミュ障(自分で書いてて悲しくなってきた)なので、普段ですらしゃべるの苦手なのに、落ち込んでいる時なんて返事…

秋の夜長にパスティーシュ-高殿円『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』感想

こんばんは、おのまちです。道を歩いていると、金木犀の香りがどこからか漂ってくるようになりました。秋が深まってきましたね。秋大好きなんで浮かれております。風邪はまだ治ってないけど。そろそろ病院行った方がいいかな。 さて、私が通っている大学の図…

ノーベル文学賞ノミネート前夜と、非村上読者

こんばんは、パソコンがなぜかインターネットに繋がらず焦ったおのまちです。 ここ連日、ノーベル賞の話題で盛り上がっていますね。生理学・医学賞に物理学賞と二日続けて日本人研究者がノミネートされたということで、めでたい(のか?)。ちなみに( )内に疑…

カテゴライズからタグ付けへ-牧村朝子『百合のリアル』 感想

私は、この夏から大学のセクシャルマイノリティサークルに入りました。元々、ジェンダーにすごく興味があり、大学で勉強していたのですが、講義で先生から紹介されて、存在を知りました。 活動を通して、「私ってセクマイについてあんまり知らないな……」と思…

人に言った「ブス」とは、己の顔のことである-山田詠美『蝶々の纏足・風葬の教室』感想

こんにちは。風邪を引いてダウン気味のおのまちです。気分はそう悪くないのですが、咳が止まらないのが辛いです。あまりに運動不足なので、咳でお腹が筋肉痛になってしまうんですよね……私の筋繊維はちょっと傷つきやすすぎるんじゃなかろうか。 さて先日、東…

ストレス解消の果てに

こんにちは。突然ですが、ストレスが溜まってきたな、と思った時は何をしますか? 体を動かす、買い物をする、暴飲暴食、っていう人が多いんじゃないかな、と勝手に思ってます。 私のストレス解消法は、本屋さんに行く、ロックを聴きながら頭を振って踊る、…

マイナスを二乗したらプラス-『絶望名人カフカの人生論』感想

みなさんの日課は何ですか? 私は、うつチェックをすることです。 うつチェックといってもそんなに大げさなものじゃなくて、ネットで検索したら上の方に上がってくるようなサイトの、いくつかの質問に答えるだけ、というものです。2年前にうつになったことが…

朝井リョウ『何者』 感想

この本、直木賞受賞作ということもあって、だいぶ前からタイトルや内容を見聞きすることが多かったのですが、文庫本が出たのでやっと買うことが出来ました。 貧乏学生なので、単行本買うと1カ月に買える本の冊数が減ってしまうんですよね。図書館で借りよう…

綿矢りさ『ひらいて』 感想

『ひらいて』は、内面はいろいろ面倒くさいが、リア充の女子高校生・愛が、じぶんだけが魅力を知っていると思ってた地味男子・たとえに彼女がいると知り、暴走する話です。ほんとに文字通り、暴走しまくっています。 愛ちゃん、真夜中の学校に忍び込んでた…

最近買った本リスト

綿矢りさ『ひらいて』(新潮文庫) 読了牧村朝子『百合のリアル』(星海社新書) 読了佐藤優『知性とは何か』(祥伝社新書)

いまさら『嫌われる勇気』を読んだ

はい、本当にいまさらでございます。 この写真はないですけど、手元の本の帯に 「悩みが消える! 人生が変わる! 2014年年間第1位!!」 って書いてありますからね。もう2015年半分過ぎたぞ(現在2015年8月15日)。 でも、未だに書店に(しかも結構目立つ所に)…

絶望の短編集

私は短編集が好きです。長編よりも短編集の方が多く読んでいる気がする。 その理由としては、以下の3つが挙げられます。 ①途中で集中を切らさず読めるので、濃い読書ができる(人間の集中力は90分が限界だと言われています) ②紙数が限られている分、表現が選…

加門七海『猫怪々』 感想

『猫怪々』は集英社文庫から出ている本で、作者の加門さんについて何も知らなかったのですが、表紙に惹かれて買ってしまいました。前に『猫と庄造と二人のをんな』を読み、猫愛が高まっていたこともあるのでしょう。 著作権を侵害しなさそうなもので、よい写…

買った新書リスト

最近買った新書リスト。 自分で分かんなくなって家にある本を買っちゃうことがたまにあるので、備忘録として。 仲野徹『エピジェネティクス―新しい生命像をえがく』(岩波新書) 原裕美子『グチの教科書』(マイナビ新書) 北条かや『整形した女は幸せになってい…

谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』 感想

http://www.amazon.co.jp/dp/4122058155/ref=pd_lpo_sbs_dp_ss_1?pf_rd_p=187205609&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4101005052&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=031VR713MB6TABD13HRW こんにちは。 著作権が70年に延長されましたね。 今年没後5…

江國香織『号泣する準備はできていた』 感想

江國香織さんの小説にハマっています。 前までは、「ふんわりした感じが苦手だな~」と思っていたのですが、今はそんな自分を殴り飛ばしたい。 『号泣する準備はできていた』は、表題作含めて12の短編が収められています。 恋人(同性愛含む)や夫婦などなど、…