読書会紹介本

悪の段階―――『悪童日記』【読書会紹介本】

大晦日ですね。今年の振り返りとか来年の抱負とかを語ることもなく、本の紹介をしたいと思います。 街にカップルが溢れるクリスマスイヴ、大阪で読書会をしてきました。 (人が多すぎて席を確保できなかったらどうしようかと思った。) みんないろいろ予定があ…

【読書会本】I Love Youの訳し方

大学卒業間際にやった読書会が、思いのほか楽しかったので、社会人になってからも定期的に続けている。興味のあるジャンルや趣味が似ているメンバーが多いので、毎回笑いの絶えない愉快な会となっている。 読書会で紹介されたとても素晴らしい本を、ここにも…

槍を持って生きよ-丸山健二『田舎暮らしに殺されない法』感想【読書会紹介本】

田舎に移住する人が増えている。 そういう人を見ていると、私(片田舎在住)は「小さい頃からずっとブスだの馬鹿だの罵られ続け、すっかり自信をなくすとともに男子に対して憎悪と恐怖が入り混じり、思春期になってせっかく告白されたのに『どうせ罰ゲームでし…

喪女の恋と友情-西加奈子『炎上する君』感想【読書会紹介本】

おととい、読書会に行ってきました。1ヶ月ほど前にブログで書いた、知り合いに誘われた読書会の第2回目です。 onomachi009.hatenablog.com onomachi009.hatenablog.com 前回、とても盛り上がって「またやりたいね!」って感じになったので、誘ってくれた知…

頭痛が起こらなかったよ!-村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』感想【読書会紹介本】

先日、知り合いに誘われて読書会に参加してきました。その時に紹介した本について、ブログでも書こうと思います。 読書会紹介本②村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』 1995年1月17日、阪神淡路大震災が起きた。その後を生きる人々の、6つの物語を収めた短編…

マイノリティーのための文学-トニ・モリスン『青い眼がほしい』感想【読書会紹介本】

先日、知り合いに誘われて読書会に参加してきました。その時に紹介した本について、ブログでも書こうと思います。 読書会紹介本①トニ・モリスン『青い眼がほしい』 アフリカ系アメリカ人の女性作家として初めてノーベル文学賞を受賞した、トニ・モリスンのデ…