どこまでも歩けるはずなんだ

読書と仕事と妄想と。ゆるゆるやっていきたいです

浅ましい瞬間

図書館のカウンターに立っていたとき、中年男性が駆け寄り私にこう言った。「インターネット! インターネット! インターネット!」…そんなに連呼しなくても分かる。私は彼に所定の用紙を渡し、そのあとは本の貸出返却に追われていた。平日にしては忙しく、…

野望

仕事に慣れなくて病んでいたが、元気になってきた。やっぱりまだ失敗ばかりなのだけど、仕事そのものには慣れてきた感じがある。ちょっと前までは、昼休みにトイレに5分だけでも引きこもらないと精神的にしんどかったのに、最近は全然平気だ。仕事をしている…

周りの人間じゃなく、前の自分と比べよう

今日は精神科に行ってきた。前は1ヶ月に1回くらいのペースだったけど、仕事を始めてからは2週間に1回通っている。土日は死にたくなるほど忙しく、連休がなく、失敗ばかりしており、電話が怖くて出られない。そのようなことを、先生にポツポツとしゃべった。…

私の「しにたい」は「シンガポールに行きたい」の略

雨の平日。それだけが救いだった。こういう日は、明らかに客が少ない。いつもよりのんびりすることができる。風邪をこじらせ、2日半ほど寝込んでいた(職場で吐き気を感じてトイレに駆け込んだら、早退させられた。めっちゃホワイトだ)。仕事がせまってきた昨…

読みました。

映画「リリーのすべて」http://onomachi009.hatenablog.com/entry/2016/03/25/213942の原作小説、遅くなったけれど読了。通勤時間や昼休み、お休みの日を使ってゆっくりゆっくりと読みました。社会人が読書するのって結構大変だ。これまでだとありえないくら…

14歳の私へ-森絵都『カラフル』

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE (一応)読書ブログとして、この企画に乗っからないわけにはいかない。 青春の一冊として、中学校の教具室に引きこもっていた14歳の時に読んで、世界の景色が変わった森絵都さんの『カラフル』を挙げたい。 当時私は…

Silent Siren「女子校戦争」を聴いて高校時代に思いを馳せる

www.youtube.com ギターの先生から「このバンドめっちゃいいよ!」と熱烈に推され、Silent Sirenの「女子校戦争」を聴いてみた。イントロからしてすごく好み。強めなメロディとボーカルの声の甘さの絶妙な組み合わせが、とてもいいですね。 しかし、名曲なん…

私は、男に食べさせる。ー「夕餉」(山田詠美『風味絶佳』)

無性に読み返したくなる本というのが、10冊くらいある。 山田詠美さんの『風味絶佳』はそのひとつだ。食事のシーンがとてもいい作品が多くて、うっかり夜に読むとお腹が空いて困る(笑) 初めて読んだのは19の頃で、その時のお気に入りは表題作「風味絶佳」だ…

年上同期と新卒の私

私と同じ時期に入った人たちは、とても質問がうまい。 先輩から説明を受けたあと、「こういう場合はどうするのですか?」「それはこういうことですか?」とすぐに質問し、話を深めていける人ばかりだ。 一方私は、説明を受けてとりあえずやってみて、初めて…

ダメ人間だからできることー安藤祐介『被取締役(とりしまられやく)新入社員』

今日は休みなので、3月末に買った本を読み進めている。物心ついてから学生時代までは、活字を見ない日というのは存在しなかった。社会人って読書タイムを取るの難しいんだなぁ…慣れればできるのかもしれないけど。今日読んだ本は、安藤祐介『被取締役(とりし…

ホットとアイスどちらがお好き?

仕事帰りに友達とご飯に行ってきました。トマトパスタにホットストレートティー、アイスレモンティー。こう書くと何だか私が紅茶狂みたいですが、違います(紅茶派だけど)。パスタとレモンティーを頼んだのですが、なぜかやってきたのはストレートティーだっ…

まさか二日目で泣くとは

社会人になって二日目。駅に向かってとぼとぼと歩いていると、涙がボロッと出てきた。仕事ができなさすぎて。今日の私は、失敗しかできなかった。とにかく、与えられたありとあらゆる仕事を間違えまくった。私は気持ちの切り替えが下手で、上手くいかない日…

大学生活振り返り

春である。 そして初出勤前夜である。 本当ならば仕事への抱負でも語るところなのだが、それよりも大学生活について振り返りたいと思う。4年間。長かったのか短かったのかよく分からないが、とても楽しかった。大学に、もう学生として行くことができないなん…

社会人になれるかな

4月1日からとうとう社会人だ。 このブログでは「就活がうまくいかない」と何度か書いたが、2月の半ばに図書館司書の内定が出た(契約社員だけど)。あ、危なかった……行き先が決まらないまま卒業するかと思った。 「春から図書館で働くんだ」 と言うと、家族友…

母というものは−よしながふみ『愛すべき娘たち』最終話

前回に引き続き、よしながふみ『愛すべき娘たち』。 今回は最終話です。 最終話は、『愛すべき娘たち』全編を通して登場する雪子、その母麻里、祖母の3人の関係を通して、母娘関係や容姿コンプレックスを描いています。 雪子は、12歳の時に父を亡くしそれか…

恋をするって−よしながふみ『愛すべき娘たち』第3話

マンガについて書くのが思いの外楽しかったので、再びマンガの紹介。 よしながふみ『愛すべき娘たち』 さまざまな愛を巡る女性たちのつながりや生きづらさ、そして希望を描いている、本当に素晴らしい短編集です。初版は2003年発行なのですが、時間差を感じ…

夜になったらもやもやする人のために−「藤岡さんと小坂くん」(志村貴子『どうにかなる日々 新装版みどり』感想

どこある初、マンガの紹介です。 志村貴子さん『どうにかなる日々 新装版みどり』 「性」をテーマにした短編マンガ集です。 特に好きなのが「藤岡さんと小坂くん」。 離婚した元主婦の藤岡さんは、たまに小学生の娘に会うのが楽しみ。弁当屋のアルバイトで生…

どこまでが自分?-映画「リリーのすべて」レビュー

友達と映画「リリーのすべて」を観に行った。 ciatr.jp 1926年、コペンハーゲン。 新進気鋭の風景画家アイナーと、肖像画家の妻ゲルダ。ふたりは子どもができないことに悩みつつも、仲睦まじく暮らしていた。ある日、ゲルダは遅刻したモデルの代わりに、アイ…

雨音ドライブ【下】(創作小説)

ぽつぽつと雨が降り出した今日の夕方。 今日もまた、ユキさんの出勤までふたりでのんびりと過ごす予定だった。しかし、ユキさんの部屋のドアを、どんどんと激しく叩く音が聴こえ、私は怯えた。何なんですかあれ、借金取り? 借金なんかしてねーよ。親。ユキ…

雨音ドライブ【上】(創作小説)

久しぶりに創作小説。 実はこれ、noteで公開したものなのですが、そろそろブログでも創作やらな、と妙な義務感に駆られ横流し(noteは飽きちゃって1カ月以上放置してる…)。全部で2000字ほどあるので、上下に分けました。ではどうぞ。 ****** そういえば、ユキ…

夕暮れの街

石畳が美しい港町に来た。荷物は、小さなスーツケースひとつだ。遊歩道を夕日に照らされながら歩く。季節は初夏で、昼時はけっこう暑かったが、今は風が吹いて気持ちがいい。私はふと自分の足元を見た。こっくりと紅いハイヒール。こんな靴を持っていただろ…

イラクの外交官-『イスラームの「英雄」サラディン』の思い出

本棚の整理をしたら、こんな本が出てきた。佐藤次高先生の『イスラームの「英雄」サラディン』。高校時代、世界史の授業で「敵からも称えられる英雄サラディン」の存在を知り、興味を持つようになった。この本は、大学に入ってから見つけた。この本では、サ…

夢に向かって回り道-竹宮惠子『少年の名はジルベール』感想

日本を代表する少女漫画家のひとり、竹宮惠子先生。代表作の『風と木の詩』では当時タブーとされていた「少年愛」(少年同士の恋愛)を描いた。これは、今や一大ジャンルとなっているBLの先駆け的作品だ。そんな竹宮先生が、故郷の徳島から「最先端の所にいな…

倉敷尾道旅行【倉敷編】

旅行二日目。今日は母とふたりで倉敷を観光。昨日の尾道旅行で歩きすぎ、足全体が筋肉痛だったけど、美観地区を中心にたっぷり楽しめて満足している。まずはホテルで朝ごはん。旅行中はあまり間食をしないからお腹が空いていたのもあって、すごく美味しく感…

倉敷尾道旅行【尾道編】

広島県の尾道に行ってきました。モラトリアム(大学生活)の終焉を間近に控え、「暇なうちに旅行をせねば!」という(普段はひきこもりのくせに)妙な使命感に駆られ、旅に出た。使命感があるわりに一泊二日の気軽な旅である。尾道は初めて来たのだが、すごく良…

ストレスによって成長する勇気-ケリー・マクゴニガル『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』感想

ストレスはとにかく悪いもので、できるだけ避けるべきだ。 そういう考えを持っている人は多いと思うし、私もそのうちのひとりだった。もしかしたら人よりもストレスを全力で避ける生活をしていたかもしれない。 だが、メンタルが回復してきた今、このままで…

わかりやすさ、という価値

わかりやすさ、というものの価値について、この三日間で考えることが多かった。おととい。大学でお世話になった先生と、ランチの後でお茶をした。その時に、光文社新訳文庫の亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』の話をした。とても平易な文章に、生き生きと血…

先生

お風呂から上がり、この文章を書いている。今日は忙しい一日だった。尊敬するゼミの教授の、最終講義と退官記念パーティーに参加した。パーティーではゼミのみんなで椅子の上に上って記念撮影のための垂れ幕を掲げた。私が持っていたところは、ちょうどのり…

先生とランチ

大阪まで、大学でお世話になった先生とご飯を食べに行ってきた。何も考えず自分の好きなもんを頼んで、「うわぁ〜、これすごく美味しいですよ!」とはしゃいでたのだけど、「内定祝いに」と先生が奢ってくださった…! うわああ、分かってたらもうちょっと遠…

映画「黒崎くんの言いなり(略)」を観に行って、梶くんに恋して帰ってきた話

映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」を観に行ってきた。映画の予告で、春爛漫の中、ヒロインにいきなり「奴隷宣言」をぶちかます男子(黒崎くん)が気になりすぎて、どんな人生送ったら、同級生を奴隷扱いする高校生になってしまうんだよ!! そして、…