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どこまでも歩けるはずなんだ

読書と仕事と妄想と。ゆるゆるやっていきたいです

いまさら『嫌われる勇気』を読んだ

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 はい、本当にいまさらでございます。

 この写真はないですけど、手元の本の帯に

 「悩みが消える! 人生が変わる! 2014年年間第1位!!」

 って書いてありますからね。もう2015年半分過ぎたぞ(現在2015年8月15日)。

 でも、未だに書店に(しかも結構目立つ所に)置いてあるということは、まだブームはじわじわと続いているのでしょう。去年は、本当にすごくブームになってましたね。自己啓発書もビジネス書も哲学書もまったく読まない私でも、タイトルと内容がなんとなく分かるくらい、新聞やテレビやネットで目にしましたよ。

 自己啓発・ビジネス・哲学は読まない……というかアレルギー反応が出る私。しかし、ヒマすぎてどーしようもなかったときに、友人にこの本を貸してもらい半分くらい一気読みしました。そしてこう思ったのです。

 「こいつめんどくさっ……でも可愛いかも」

 

 と。こいつとは、もちろん青年のことです。この本は、一言で言うと、人生に希望を見いだせない青年が、「世界はシンプルで、誰でも幸福になれる」と説く哲人に「そんなわけあるかぁ!」と喧嘩を売りにいく(議論を吹っ掛ける)話です。青年と哲人の対話を通して、読者をアドラー心理学の世界へ易しく導いてくれます。

  ……とは言っても、第4夜から難しいと感じてしまうのですが。宗教的な感じすらしてきます。だから嫌だ、悪い、というわけではありません。

 めんどくさ可愛い青年は、本当にいたら「この人めんどくさいからテキトーに接しとこう」と10人中7人くらいに思われそうな人です。

 やたらと難しいことばを使うし、「人生の目的とは!」「幸福とは!」って哲学的な問題を熱く哲人にぶつけていきますし。「うるせぇじぶんで決めろ」って言いたくなりますが、しかし哲人は丁寧に彼と議論してくれるのですね。超やさしい。

 青年は哲人の考えに違和感(もはや反発かな)を持っているので、論破してやろうと目をぎらつかせている(イメージ)です。しかしあるとき、哲人に「あなたは私のかけがいのない友人です」と言われたときにフリーズしてしまいます。「まさかそんなことを言われるとは」って感じ。こいつ友達いなかったのかなぁ。そう思ったら、何か可愛いと感じてしまった(笑)。

 すべて対話(つまりセリフ)なので、ちょっと戯曲を読んでいる気分になります。青年の言葉づかいが大げさすぎておかしいので、正直アドラー心理学よりも青年の背景の方が気になってくるほどです。私が青年にフォーカスしずぎているせいだと思われますが。アドラー心理学については、自分の中で納得がいかない部分もありますが、「じぶん」という存在の可能性を広げてくれる解釈だと思います。これで救われる人も、傷つく人もいるでしょう。しかし、じぶんを変えたい、と本当に思っている人にとっては、ポラリスになってくれるのではないかな。

 私はそんなにじぶんを変えたい、とは思っていないけれども。