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どこまでも歩けるはずなんだ

読書と仕事と妄想と。ゆるゆるやっていきたいです

喪女だけどフランス人に告られて自分に気付いた話

喪女 恋愛

*外国人男性に憧れがある人は不愉快かもしれないです

*「女は(ていうか人は)恋愛的に求められるのが幸せだ」と信じている人は、間違いなく不愉快になります

*上記に当てはまる人はどうか読まないで下さいね

 

 好きなブログで、たまに恋愛についての記事を読むことがある。私は恋人いない歴=年齢で、恋愛には縁がない。そして家族と友達と本さえあれば幸せなので、そのことについて特に思うことはない。だけど、恋愛についての記事は面白いから好きで、そういうのを書くのに憧れていた。

 でもネタがないので、己の妄想を書くしかない状況だ。いや、正確に言うと、ひとつだけネタはあるが、嫌悪感が凄まじく、今まで書く気がしなかった。しかし、時間が経ち、笑い話にできるようになってきたため、書くことにした。

 

 去年の3月、人生で初めて告白された。相手は、某実名SNSで知り合ったフランス人男性だった。友達になったのは、告白の1ヶ月ほど前で、当時私はフランス語を勉強しており、彼は日本語を勉強していた。「ネイティブから教わりたい」というお互いの利害が一致し、やり取りを始めた。やり取りは主に英語、たまにローマ字表記の日本語だった。

 友達になって1ヶ月、彼からこんなメッセージが来た。「僕には夢があります」

「どんな夢ですか?」

「日本人のガールフレンドを作ること」

 この時点で、話の流れは予想がついた。しかし如何せん、一度も告白されたことのない喪女なので、うろたえる。鼓動は早くなり、頭の中で危険信号が鳴り響いていた。

「日本人女性は、きれいで、エレガントで、素晴らしい。だから、僕のガールフレンドになってくれませんか? そして一緒にベッドに入って下さい」

ハイ、さよーならーーーーーー

 私は、彼を即ブロックした。

 

 就活生のまずい志望動機みたいな告白を食らった。多分、彼は日本人女性なら誰でもいいのだろう。本当は、大人しい人もやんちゃな人も優しい人もガサツな人も、色々いるのに。特定の民族に対する過度な期待と好意は、人種差別の反対に見えて根幹は同じだ。だって、人種で人付き合いを選んでるんだから。「顔が好きです付き合ってください」と言われた方がまだマシだ。誰かそっくりに整形していなければ、顔はそれぞれオリジナルだから。

 他人に性的欲望を抱かれるのは、かつてないほど不愉快だった。しばらく吐き気がしたほどだ。世間には、求められることを幸せだと思う人がいるのかもしれない。ていうか、それが多数派かもしれない。けれど私は、誰も私に見向きもしない状況に、すごく安心する。なぜなら、誰からも求められないということは、誰からも自由だということだからだ。

 逆人種差別の薄気味悪さと不愉快とで、私は余計に男性が苦手になった。男性がみんなそうってことはありえなくて、彼はただの出会い厨だったのかもしれないけど。

 

 この経験を通して、自分は人から求められたくないタイプの人間だったんだなと気付いた。人の役には立ちたい。だけどそれは、自分がやりたいからやっているというスタンスが望ましいのだ。人から期待されたことをやりたいわけじゃない。特に、「きれいでエレガントで素晴らしい」人でいるなんて苦行は。