うれしはずかし文通ライフ

最近、文通をしている。

相手はリアルの友達2名と、ツイッターで知り合った人3名。
ちなみに、今日もお手紙を書いて投函した。届くのは年明けになるだろう。

 

これまで私は、まったくと言っていいほど手紙を書かない人種だった。

転校するとき「日本に帰ってもずっと友達だよ!」「手紙書くからね!」と泣きながら約束したにもかかわらず、返事を書いたのは一回だけ。

日本に帰ってきてからは、そもそも友達がいなかったので授業中にメモを渡したり交換日記をしたりすることもない。レターセットを買う機会も、25年生きてきて3回あったかどうかという感じである。

 

そんな私が、5名もの友人たちと手紙のやり取りをするようになったきっかけ。

それは年末大掃除あった。

こんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法』を読み、俄然やる気が湧いてきた私は、 「オラオラオラァ捨てるぞオラァ」と片づけヤクザと化し、腰を痛めた。
汚部屋の住人が急に掃除を始めると、体は痛めるし、「なんじゃこりゃ?」というものも出てくるものである。
書けないボールペン、小学生のころ貯めていたと思われる貯金箱。そして奴は満を持して登場した。

 

日本・モルディブ外交関係樹立50周年記念切手だ。

(ちなみに2017年)

 

なぜ手紙も書かないのにそんなものを買ったのか? 去年の私が分からない。
だがしかし。
紺碧の海、爽やかな青空、夕暮れのビーチ。
ときめかないもの、使わないものは捨てましょう、と本にはあったが、
この美しい切手を役目も果たしてあげられずに捨てるのが、どうしても惜しくなった。

 

ダメもとで文通相手を募集してみたところ、
なんと何人かにお声がけいただいて文通がスタートした。
今は、初めてのお手紙を出して、そのお返事が来て、また返事を書いている、
という状態。すっかり手紙を書くことが日常になった。

 

美しい言葉を使って、あなたのことを知りたいし私のことも伝えたいので、
机の上をいつもきれいにしておくようになった。
これも丁寧な生活というもの……?