石畳が美しい港町に来た。荷物は、小さなスーツケースひとつだ。遊歩道を夕日に照らされながら歩く。季節は初夏で、昼時はけっこう暑かったが、今は風が吹いて気持ちがいい。私はふと自分の足元を見た。こっくりと紅いハイヒール。こんな靴を持っていただろ…
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