どこまでも歩けるはずなんだ

読書と仕事と妄想と。ゆるゆるやっていきたいです

最強に痛快お仕事小説『Bの戦場』【感想】

世の中、星の数ほどの仕事はあれど、「ぜっっったいにできない」仕事が3種類ある。

①他人の命を預かる仕事…医療関係全般、警察官や消防士、学校や保育園、幼稚園の先生など。自分の判断ミスが他人の命を奪いかねない仕事

②他人の人生と強く関わる仕事…お金や住宅がこれに当たる。生きていくために必ず関わらなくてはならず、失敗した時の重症度が高い仕事

③華やかな仕事…なんか、キラキラした感じの仕事(突然曖昧になる)。イメージとしては、ホテル業界とかファッション業界とか? 職種によってはできるかもしれない

 

自分にできないことができる人を賛美せずにいられないので、この三つのどれかに就いている人と知り合いになってしまうと「ひぇえええすごいっすね?! 神?!!」と語彙力がアレなことになってしまう。不審者で申し訳ない。私には「医者や弁護士と結婚して玉の輿〜👰」とかいう芸当はできそうにない。

 

さて、この中で③に当てはまる(②の要素もあるかな?)、ブライダルプランナーの小説を読んだ。その名も『Bの戦場』。うん? 君も戦っているのかい? 何だか突然親近感が湧いてきた(当方図書館勤務なのだが、日々不審者と戦っていますマジで)

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主人公・香澄は下積み1年プランナー歴6年のブライダルプランナー。丁寧・誠実・親切な仕事ぶりでお客様や社内からの信頼も厚く、新人指導も熱心にする、仕事のできる女である。

これだけなら、私みたいな仕事のできない人間は臆してしまうのだが、香澄にはもうひとつの側面がある。

それはーーー「絶世のブス」だということ。

物心ついた時からブスで、清潔感のある身だしなみ、メイクもちゃんとしてる、太っているわけでもない、努力しているのにブスなのだ。(但し整形はしていない)

「ブス」って、ものすごくハンデだ。競走に例えるならば、美人はスタート地点がちょっと前の方、普通の人は普通のスタート、ブスは後方どころか体が半分くらい地面に埋まってるような感じである。

それに加えて、世の中女性への見た目の評価が多すぎる。よう世間、お前らは何回私たちを批評すれば気が済むんだね? 

無傷のブスなんていない。

にこにこ笑っていても、本当はこれ以上傷つけられないように、笑顔を鎧って、痛みに耐えている。

 

小さい頃見た、結婚式でお姫様みたいに笑ってた従姉妹のお姉ちゃん。でも自分はブスで、きっとお姫様になれないから、最高の結婚式になる魔法をかける人になろうと思い、選んだブライダルプランナーという仕事。

わたしはブスだ。

でも今は、こう思える時がある。

わたしのブスが、誰かを勇気づけることがある。それって結構すごいことだとーーーそう、誇らしく思える瞬間が。

わたし自身は綺麗になれなくても……人に自信を持たせることが、わたしの自信になる。

ブライダルプランナーはプレッシャーが重く、帰宅も遅くなりがちで、体力的にも精神的にもキツイ仕事だ。それでも香澄が、ブスであることに滅多打ちにされながらも、最高の式を作り上げることができるのは、誇れる瞬間があるからなのだ、と胸が熱くなった。あとブスを仕事の強みにしてるとこすごく好き。

 

まだ読んだことのない人はぜひ読んでほしい。結婚するかもしれない方はもちろん、予定もないしそもそも相手がいないのに香澄さんにプランニングを頼みたくなること必至だ。

 

 

 

あ、仕事への姿勢に感動しすぎて忘れてたけど、恋愛要素もあります! コミカルでめちゃくちゃ面白い。超弩級のB専・久世課長(こっちは絶世の美男)に言い寄られ「うるせえ変態!」と逃げ回りつつ仕事に邁進する香澄。この恋(?)は進展するのか…? 次巻を早く読まねば!

君の仕事を知りたい

君の膵臓を食べたい(未読)みたいだが、常日頃いつも思っている。人の仕事を知りたい、と。

 

別に今の仕事が嫌でしょーがなくて今すぐ転職したいからなるべくいろんな仕事を知りたいとかそういうことではなく、ただただ単純に、見知らぬ人の朝は何時に始まるのか、どんな気持ちで職場に向かうのか、朝一番にどんなことをするのか、仕事中はどういう様子なのか、とか、そういうことに異様に興味がある。私の天職はお仕事ウォッチャーなのではないかと自分でも思うくらい興味がある。

というわけで、仕事の自慢をしたい方も愚痴を言いたい方も、いつでも私を呼んでほしい。あなたの話を聞きに行きましょう。電話でもメールでもいいよ。

 

こんなやつなので、お仕事小説お仕事マンガは大好物だ。創作でなくとも、エッセイでももちろん構わない。ねえねえねえねえ、どんな仕事? どんなことするの? どんな気持ちで仕事してるの? なんでなんでちゃんの本領発揮とばかりに(幼少期の口癖は「なんで?」だったのだ)、興味津々で時間を忘れて読み進めてしまう。

お仕事小説お仕事マンガ(別に紙媒体に限らずアニメでも映画でもいい)のおすすめ情報は随時募集中である。本好きのみんなー、ぜひ教えてね!

 

最近読書投稿もしていないことだし、転職を考えていることで仕事興味津々度がさらに増してきてるし、お仕事小説お仕事マンガ投稿をしていこうと思っている。という所信表明でした。なげえ。

 

嵐の日にも人は来る

台風ですね。

私が住んでいるところは、雨と風が強いくらいで済んだものの、県の北部や九州では大洪水や土砂災害も起きたようですね。無事を祈ります。

 

さて、あんなバカげた天気なのに仕事はあるというバカげた現実。電車もバスも止めちまえ、店も全部しまっちゃえ、一日や二日くらい死にやしねえよとやさぐれる私でありました。

 

まー警報出てるし今日はヒマだろう、と思って昨日(2017.9.17 日曜日)出勤したんですよ。土曜日が雨のわりに人多かったので「やっだ〜返本しなきゃ〜」とか言いながらきゃっきゃしながら開ける準備してたんですよ。んで、ふとドアの方を見たら……

 

出待ち(開くの待ち)してる人がおるーーー!!!!(恐怖)

 

さすがに「嘘だろ」と自分の目を疑いました。いつもよりかはかなり少ないのですが(普段は10人くらい並んでることも珍しくない。見るたびに気分が落ち込む)、嫌な風が吹いてるこの中をわざわざ…? ヒィィ怖い行動の意味がわからない!!!

 

半官半民みたいなもん(むしろ八割くらい官?)とはいえ、接客業のくせに来てくれたお客さんに対して「ヒィィ」はねえだろって自分でも思うんですが、怖いもんは怖い。治安が悪すぎて、お客さんを半ば「敵」だと思ってるからかもしれない。敵が並んでるとか超怖いじゃないですか。

 

朝はいつものように大混雑(カウンターに立つと次から次へと本が置かれるのでマジで一歩も動けない)、昼からは天気が崩れたため客足が減るもやはりそれなりに来る。なんでよ。なんでこんな日にわざわざ来るのよ。せっかく休みなんだからおうちで窓閉めて寝てなよ私も休みならそうしたかった!!!(泣)

 

まさか台風が上陸してる日にまで人が来るとは思ってませんでした。ウチはやはり暇つぶしの殿堂なのだなとある意味偉大さを感じてしまった。

夏が来るといつも

終戦の日ですね。

毎年、この時期は道を歩けばくらくらするほど暑かったような気がするが、今年は曇り空が多くて、涼しい。このまま真っ逆さまに秋になればいいのに。

 

さて、久しぶりに本の記事を書いてみることにする。

小説のジャンルに「戦争文学」というのがありますよね。私はものすっごく臆病なので、紙に書かれているものであっても爆撃や人が焼けて死んでいく描写には耐えられない。SFだったらまだ何とか読めるのだけど、実際の戦争を題材にしたものはもうダメだ。まるで自宅が爆撃され、本を持っている自分の腕も焼けていくような感覚に陥ることがある。

紙媒体でそんなんなのに、映像なんて以ての外だ。アニメはもちろん、写真や映画、当時の録画なんて本当に怖い。見るだけで全身が震え、時には涙が止まらなくなることがある。こんなことが身に起こった人がいるなんて、と絶望するし自分も同じ状況になったらきっと苦しみ抜いて死んでしまうし、悲しみと恐怖が綯交ぜになって動けなくなるのだ。

小学生の時、夏休み前になると道徳の時間で「平和学習」と称して原爆の映像をみんなで見たりしたけど、私は顔を上げることができなかった。できれば耳も塞ぎたかった。絶対に泣くから。小学生は学校で泣いちゃいけないのだ。

 

しかし、あらゆる戦争を題材にした創作物や実録に震える私が、唯一好んで、毎年読み返す本がある。皆川博子さんの、『倒立する塔の殺人』だ。

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舞台は太平洋戦争末期、主人公のベー様は軍事工場として使われているが爆撃を受けた母校を片付ける日々である。しかし母が米軍の掃射に遭い死亡、さらに妹が衰弱死。出征して帰ってこない父への伝言を近所の人に残して、同級生で仲良しのお嬢さま・小枝の家に身を寄せることになる。小枝も家族が空襲に遭い、身内は叔母さんだけだ。

唐突に戦争は終わり、学校へ再び通うことになったベー様と小枝。しかし、戦中はさんっざん「御国のために」と唱えていた教師たちは、掌を返したように「戦争中の日本はどうかしていた、これからは民主主義の時代だ」と言う。

帰ってから、ベー様は小枝に一冊のノートを手渡される。小枝がお世話になった、謎の死を遂げた先輩(防空壕があったのになぜか避難せず空襲で死んだ)が残したものだと言う。「ベー様なら何か分かるかもしれない」と小枝にノートを託されたベー様は、ノートの中身を読み解いていくーーー。

というストーリーである。

この小説のすごいところは、挙げたらキリがないのだが、個人的には、太平洋戦争末期を舞台にしながら、焼けた街とか、死んでいったベー様の家族のことに、あまりページを割いていないところだと思う。あくまで、ベー様個人の小枝の世界、お嬢さま学校と先生とのバトル、そしてノートについて語られていく。非常に抑制が効いていて、描きたいことをドンッ! と描ききっている感じがする。

 

物語の終わり、ベー様は、米軍通訳をしている小枝の叔母さんの家を出て、自分の家に帰る。小枝の叔母に信頼されていたベー様は、一緒に米軍相手の商売をしようと誘われるが、「その方が儲けはあるだろうけど、それでも私は、自分の母を殺した連中に笑顔で物を売ることはできない」と、家族で商売をしていた頃の経験を頼りに店を作り、父親を待つことを決める。

 

この、ベー様の、周りが「神国日本」とか言い出そうと、いきなり「アメリカは偉い」「民主主義万歳」みたいな感じになろうと、自分の中のまっとうな感覚(疲れたら休む、無茶はしないし人にもさせない、でもしっかり働く、大好きな人を大切に思い続ける)を忘れないところ、読むたびにかっこよく思えるのだ。

 

きっと平和って、自分の芯を忘れずに生きていけることなんだろうな、とふと考える。

あなたは平和ですか?

私はちょっとだけ揺れぎみです。

 

眠れないので近況報告。

こんばんは。

またはおはようございます。

みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

眠れないので、ちょっと近況報告でもしてみっか、とブラウザを立ち上げ、この文章を書いています。

 

えー、先週の金曜(2017.7.21)から体調を崩しております。

気付けばもう一週間もほぼ寝たきりではありませんか。怖い。こんだけ休んでも元気にならないのも怖いが、何より時間の経過やばくないかこれ。学生時代ですら、こんな生産性のない日々を一週間も過ごしたことがないぞ。

 

金曜、出勤してから「んーーー何か喉の調子悪いな……」と思っておりましたが、まさかその後こんなに長いこと引きこもり生活を余儀なくされるとは思いませんでしたわ、ハハッ。

 

土曜は喉の激痛に加えて鼻づまりに微熱という症状で、「あー、ちょっと風邪引いちゃった」と呑気に構えていたのですが、今思えば、「食欲がない」という時点で警戒すべきだったのです。食欲の化け物だからね私。普通の風邪くらいじゃ多少しんどくても飯だけは普通に食べてたじゃないか。

 

日曜も上記の症状に加え「目眩がして立つのがきつい」というやばみのある状態になりましたが、本当に「あかんわこれ」と思ったのは月曜でした。

39度近い熱が出たのです。

私は、普段は低体温(35.8くらい)ですし、風邪を引いた時も熱がほぼ出ない体質だったので、温度計を見て目玉が飛び出るかと思うくらいびっくりしました。は??? 38.8???? 壊れてんじゃねえのこれ????? という感じ。

 

高熱に不慣れなあまり、「わたし……しぬんじゃないかなあ……」と泣き言を言いながら、母に看病されていました。ありがとう実家。ありがとう元医療関係者の母。おでこ、首、脇の下、太腿の付け根の計6か所に冷却材をひたすら当てていたら、何とか一晩で熱は下がりました。

 

翌日はそのまま病院に行き、薬を処方されました。それを飲みながら休養する日々。熱が下がったり上がったりを繰り返しながら、何とか今は「出かける(及び仕事する)のはムリだが、座ってブログを書いたり、(自分でも信じられないくらい少ない量ですが)ちょっと食べたり、はできる」という状態になってます。喉の痛みと鼻づまりもだいぶマシ。でも、寝起きは辛いので、なんだか寝るのが嫌になってきてます……。

 

体調不良飽きた!!!