どこまでも歩けるはずなんだ

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あなたはどの歌が好き?(から紅リピが止まりません)

(ちょっとネタバレ)

こんにちは、もう「劇場版名探偵コナン から紅の恋歌」はご覧になられましたか? 劇場版名探偵コナンの中でも五本の指に入ると思われるくらいの傑作でしたね!

 

総被害額を想像すると胃が痛くなるほどの派手なアクションが特徴である劇場版コナンですが、今回はアクションよりもミステリーを重視したストーリーで(テレビ局爆発したけど)犯人が二転三転して面白かったし、

さらにさらに、服部平次くんの婚約者を名乗るかるたクイーンの登場で嫉妬したり勢いでクイーンとのかるた勝負を引き受ける激かわ和葉ちゃんが観られてほんともう最高でした。平和はいいよ〜〜!!! 幼馴染ケンカップル可愛いすぎ尊い〜〜🙏🏻🙏🏻🙏🏻  

劇中で、原作の平和シーンがふわぁああって出てくるシーンがあって、もう20年近くコナン観てて推しキャラ平次なので思わず泣けて来ましたよ…! 君らいっぱいいろんなとこ行っていろんな事件に巻き込まれて一緒に帰って来たんだよなあ…って

 

観てないからまったく話が分からんって方も、まだまだ上映されてる(はず)ので安心して見ろ。

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さて、事件の鍵となるのは競技かるた及び百人一首🍁

私も国文科卒の端くれなので、百人一首はもちろん勉強しましたし、今も大好きです。ですが映画をきっかけに、さらに詳しく和歌を読み込んでみたくなり本を借りてきました📕

 

平安時代歌人藤原定家が名歌を集めた百人一首。季節を詠む歌、旅立ちの切なさを詠む歌、色んな歌がたのしめますが、何と言っても特徴的かつ人気が高いのは恋の歌ではないかと思います。めっちゃきゅんきゅんするから一度読んで読んで!

 

和葉ちゃんの好きな歌は、平兼盛の「忍ぶれど 色に出にけりわが恋は ものや思ふと人の問ふまで」(隠していたつもりなのに、私の恋心は顔に出てしまっていたようだ。恋でもしているのかと聞かれるくらいに)。

「隠しても隠しきれへんのが、あぁ分かるなーって」と言っていたけど、平次への恋心何も隠してないわよあなた!!! 隠す気あったんかいびっくりだわ!!!!  まあ、そんなところも可愛いのでよしとする。

 

あなたが好きな歌はどれですか?

私は、陽成院の「筑波嶺の峰より落つるみなの川」と紫式部の「めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬ間に」ですね。

前者は、「少しずつ流れる水がやがて深い川となるように、君への思いも積もり積もって、とても深くなってしまった」という意味。陽成院は9歳で天皇に即位するも問題行動が多すぎて廃位された筋金入りのヤバイ人なのだが、そんなアウトローな奴が妻にこんな可愛い歌詠むのって最高じゃないですか?! 好きになるわこんなんずるい!! 高貴な生まれの本領発揮という感じだ。

後者は、「せっかく久しぶりに会えたのに、あなたかどうかも分からないうちに、雲に隠れる月みたいに帰っちゃうなんて」という意味。紫式部が幼馴染の女友達とさよならする時に詠んだ歌らしいのですが、恋だろこれ。百合好き心を大いに刺激してくる歌である。あーでも何か分かるなあ、萌えとかそんなんを超えて。

 

から紅×百人一首萌えで、毎日楽しいです。

おいでよから紅沼。

うつになった理由を真面目に考えてみた(後編)

前回記事の続きになります。

onomachi009.hatenablog.com

 

こんにちは。日に日に暑さが増したり雨が降って涼しくなったりする、天気が情緒不安定な季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。

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うつになった理由を真面目に考えてみた(前編)

夏の気配を感じる頃となりましたね、いかがお過ごしでしょうか。

私は四月に異動になったのですが、異動先でなぜか軽いパンデミックが起きており、季節の変わり目と環境の変化ストレスと何かの菌というトリプルパンチを食らいえらいことになりました。何やねんもう。

 

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理不尽な世の中で私も理不尽の嵐を起こす、のを辞めたい。-「考えるマナー」感想文

 世の中は理不尽だ。

 電車の中で足を踏まれてなぜかこちらが睨みつけられ、ホームではおっさんと勢いよくぶつかり一言謝ったら完全に無視されかばんを投げつけてやろうかと思い、カウンターに立てば駅前の人通りが多いところに喫煙所があるのはおかしいと絡まれる。それうち関係ねえよ役所にでも言ってくれ。

 ひきこもるぞこの野郎。

 と思うことが何度あっただろうか。私が社会不適合者なのか、それとも社会が不適切な何かであるのか。社会の方がおかしいのだと信じたい。足を踏んだりぶつかったりしても謝らない人とか文句を言う場所間違えてる人が多数派なんて私は信じたくない。絶対に信じないから!

 しかし、どれだけ信じられなくても、びっくりするような頭のおかしな人は一定数いて、容赦なく出会いたくもなかったのに遭ってしまって、どうにか対処するしかないのである。き、厳しいぞ社会の荒波。

 

 こんなふうな、日常のちょっとした理不尽に悩みやすい、というか意地でもこんな社会には慣れも迎合もしてやらんぞと固く決めている人にものすごく薦めたい本を読んだ。

 中公文庫『考えるマナー』である。

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 作家やエッセイストが、さまざまな場面でのマナーを「こうするべきなのでは」「こうしたいのだが羞恥心のせいでものすごく悩む」「そうかこうしたらいいのだ」と主張したり悶々としたり解決したりする、自由で愉快なコラム集である。

 読んだ人の数だけ、きっと共感するコラムは違うと思うのだが、私は穂村弘さん、三浦しをんさん、津村記久子さんのコラム共感率が高かった。井上荒野さんのコラムも、たまに「ものすごく分かる!!!」というものがあったかな。

 

 特にお気に入りなのが、穂村弘さんの「距離感のマナー」だ。

 会社員時代、コピーの順番待ちの時に首に息がかかるくらい距離を詰めてくる先輩の意図が分からなくて怖かった。逆に、近所のコンビニ女性店員はお釣りを渡す際に空中で手放し、いつも手のひらに小銭がぼとぼと落ちてくるので切なくなる。

 ほとんど無意識のうちに、私たちは距離感を計算し合わせながら生きている。自分が思う距離感と違う距離感で接してこられた時、私たちは不安になったり不快になったり恐怖したりする。すごくよく分かる。

 穂村さんはある日、病院で距離感の達人と出会う。待合室で一緒になったおばあさんが延々と身の上話をしてくるので困っていると、おばあさんが呼ばれ診察室に行く。ホッとしていると、中からこんな会話が。

「先生、今日、私、誕生日なんですよ」

「そう、おめでとう」

「90歳」

「じゃあ、お祝いに爪を切ってあげよう」

  誕生日祝いに爪切り?!

 やばいやばいやばい、全然ロマンチックなシーンじゃないのに、ときめきが止まらない。こんな人にいつか出会いたいものである。

 しかし、今日も今日とて、通勤路にも職場にもこんな人は現れない。そろそろ人生を変える時が来ているのかも知れない。そして願わくば、理不尽に理不尽で対抗するくせを辞めたいものである。

(ぶつかっても謝られなかったからってさりげなく鞄を思いっきりぶつけたり、ものすごく不愉快な客に書類を書いてもらう時に「では恐れ入りますがこちらご記入ください~」って紙にボールペン突き刺したり、ね)

 

うつでも仕事していいですか。

絶賛うつ病闘病中である。

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