2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大学生活振り返り

春である。 そして初出勤前夜である。 本当ならば仕事への抱負でも語るところなのだが、それよりも大学生活について振り返りたいと思う。4年間。長かったのか短かったのかよく分からないが、とても楽しかった。大学に、もう学生として行くことができないなん…

社会人になれるかな

4月1日からとうとう社会人だ。 このブログでは「就活がうまくいかない」と何度か書いたが、2月の半ばに図書館司書の内定が出た(契約社員だけど)。あ、危なかった……行き先が決まらないまま卒業するかと思った。 「春から図書館で働くんだ」 と言うと、家族友…

母というものは−よしながふみ『愛すべき娘たち』最終話

前回に引き続き、よしながふみ『愛すべき娘たち』。 今回は最終話です。 最終話は、『愛すべき娘たち』全編を通して登場する雪子、その母麻里、祖母の3人の関係を通して、母娘関係や容姿コンプレックスを描いています。 雪子は、12歳の時に父を亡くしそれか…

恋をするって−よしながふみ『愛すべき娘たち』第3話

マンガについて書くのが思いの外楽しかったので、再びマンガの紹介。 よしながふみ『愛すべき娘たち』 さまざまな愛を巡る女性たちのつながりや生きづらさ、そして希望を描いている、本当に素晴らしい短編集です。初版は2003年発行なのですが、時間差を感じ…

夜になったらもやもやする人のために−「藤岡さんと小坂くん」(志村貴子『どうにかなる日々 新装版みどり』感想

どこある初、マンガの紹介です。 志村貴子さん『どうにかなる日々 新装版みどり』 「性」をテーマにした短編マンガ集です。 特に好きなのが「藤岡さんと小坂くん」。 離婚した元主婦の藤岡さんは、たまに小学生の娘に会うのが楽しみ。弁当屋のアルバイトで生…

どこまでが自分?-映画「リリーのすべて」レビュー

友達と映画「リリーのすべて」を観に行った。 ciatr.jp 1926年、コペンハーゲン。 新進気鋭の風景画家アイナーと、肖像画家の妻ゲルダ。ふたりは子どもができないことに悩みつつも、仲睦まじく暮らしていた。ある日、ゲルダは遅刻したモデルの代わりに、アイ…

雨音ドライブ【下】(創作小説)

ぽつぽつと雨が降り出した今日の夕方。 今日もまた、ユキさんの出勤までふたりでのんびりと過ごす予定だった。しかし、ユキさんの部屋のドアを、どんどんと激しく叩く音が聴こえ、私は怯えた。何なんですかあれ、借金取り? 借金なんかしてねーよ。親。ユキ…

雨音ドライブ【上】(創作小説)

久しぶりに創作小説。 実はこれ、noteで公開したものなのですが、そろそろブログでも創作やらな、と妙な義務感に駆られ横流し(noteは飽きちゃって1カ月以上放置してる…)。全部で2000字ほどあるので、上下に分けました。ではどうぞ。 ****** そういえば、ユキ…

夕暮れの街

石畳が美しい港町に来た。荷物は、小さなスーツケースひとつだ。遊歩道を夕日に照らされながら歩く。季節は初夏で、昼時はけっこう暑かったが、今は風が吹いて気持ちがいい。私はふと自分の足元を見た。こっくりと紅いハイヒール。こんな靴を持っていただろ…

イラクの外交官-『イスラームの「英雄」サラディン』の思い出

本棚の整理をしたら、こんな本が出てきた。佐藤次高先生の『イスラームの「英雄」サラディン』。高校時代、世界史の授業で「敵からも称えられる英雄サラディン」の存在を知り、興味を持つようになった。この本は、大学に入ってから見つけた。この本では、サ…

夢に向かって回り道-竹宮惠子『少年の名はジルベール』感想

日本を代表する少女漫画家のひとり、竹宮惠子先生。代表作の『風と木の詩』では当時タブーとされていた「少年愛」(少年同士の恋愛)を描いた。これは、今や一大ジャンルとなっているBLの先駆け的作品だ。そんな竹宮先生が、故郷の徳島から「最先端の所にいな…

倉敷尾道旅行【倉敷編】

旅行二日目。今日は母とふたりで倉敷を観光。昨日の尾道旅行で歩きすぎ、足全体が筋肉痛だったけど、美観地区を中心にたっぷり楽しめて満足している。まずはホテルで朝ごはん。旅行中はあまり間食をしないからお腹が空いていたのもあって、すごく美味しく感…

倉敷尾道旅行【尾道編】

広島県の尾道に行ってきました。モラトリアム(大学生活)の終焉を間近に控え、「暇なうちに旅行をせねば!」という(普段はひきこもりのくせに)妙な使命感に駆られ、旅に出た。使命感があるわりに一泊二日の気軽な旅である。尾道は初めて来たのだが、すごく良…

ストレスによって成長する勇気-ケリー・マクゴニガル『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』感想

ストレスはとにかく悪いもので、できるだけ避けるべきだ。 そういう考えを持っている人は多いと思うし、私もそのうちのひとりだった。もしかしたら人よりもストレスを全力で避ける生活をしていたかもしれない。 だが、メンタルが回復してきた今、このままで…

わかりやすさ、という価値

わかりやすさ、というものの価値について、この三日間で考えることが多かった。おととい。大学でお世話になった先生と、ランチの後でお茶をした。その時に、光文社新訳文庫の亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』の話をした。とても平易な文章に、生き生きと血…

先生

お風呂から上がり、この文章を書いている。今日は忙しい一日だった。尊敬するゼミの教授の、最終講義と退官記念パーティーに参加した。パーティーではゼミのみんなで椅子の上に上って記念撮影のための垂れ幕を掲げた。私が持っていたところは、ちょうどのり…

先生とランチ

大阪まで、大学でお世話になった先生とご飯を食べに行ってきた。何も考えず自分の好きなもんを頼んで、「うわぁ〜、これすごく美味しいですよ!」とはしゃいでたのだけど、「内定祝いに」と先生が奢ってくださった…! うわああ、分かってたらもうちょっと遠…