どこまでも歩けるはずなんだ

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学びは拾うもの

 もう1週間以上も前になるけれど、3日間だけ日本語教育実習に行ったことについて書きます。本当に短い時間だったんですけど、よくそんなに失敗できたな! ってくらい色々やらかしちゃったので、書かないでおこうと思ったんです。でも、やっぱりそれ以上に面白くて、書きたくなってきました。

  

 日本語教育実習では、大阪の外国人向け日本語学校にお邪魔してきました。

 私が見学させてもらったクラスは日本の大学・大学院を目指してる人(日本語レベルは中級になりたてくらい)たちばかりでした。正直、私の方が年下だったり、学歴が低かったりするんですよね……。

 高等教育機関の受験、となると、やはり母語で漢字を使っていると強いのでしょう。東アジア系(中国・台湾・香港・韓国)の学習者ばかりでした。

 というか8割くらい中国語圏でした。休み時間には中国語が飛び交っていました。彼らは、韓国出身の学習者にもよく中国語で話しかけて、「だから俺韓国人やから中国語分からへんって!」とキレられてました。そこは大阪弁なのか。

 大学院、と聞くと理系イメージがありますが、学習者に何を勉強するのか聞いてみると「経済」「心理」など、そうとは限らない答えが。中国では、人数が多くて競争が激しく、院卒じゃないと就活に不利になることがあるそうです。き、厳しい……。


 授業では、基本的にみんな真面目なんですが、問題の答えをAさんに聞いてるのに他の人がパーンと答えちゃったりするところが、日本の学校と違うなあという印象でした。先生ともけっこう積極的に話す人が多かったですね。

 それから、スマホを使いこなしているところも。私は「授業中にケータイやスマホを出すな」と言われてきた人間なので、かなりびっくりしました。

 でも、分からない単語の意味をササッと調べたり、何か発表するときに画像を出したりとか、授業をサボるためではなくて、もっと快適に学ぶために使っている感じでした。先生によると、まだまだ使い方は模索状態とのことでしたが、それでもひたすらに禁ずるよりはずっといいですよね。

 あと、先生のお話がめちゃくちゃ面白いです。教育というとお堅くて真面目なイメージがあると思うのですが、お茶目な先生ばかりで、見学してるくせに何回も笑っちゃいました。

 語学の勉強って長いし、ゴールはじぶんで決めなくちゃいけなくて、しんどいですよね。だから、語学の先生にはエンターテイナーの素質もいるのかも。

 

 私は、大学の専攻は近代文学ですが、異文化交流に関心があったので日本語教育学も勉強してきました。

 単位を落とさずこのまま行けば、多分日本語教員の資格は取れるはずです。だけど、何かまだ勉強が足りない気がしていて、この焦りを埋めるために実習に参加したような感じです。

 実際に日本語を勉強している人を見て、日本語を教えている先生を見て……、じぶんには知らないことがまだまだあると痛感しました。

 お隣の国の進学事情も、授業の風景も、先生の楽しいおしゃべりも。

 学びは本当にたくさんありました。

 しかも、それは教授から頂くものでも、机にかじりついて本を読み漁ってようやく得られるものでもなく、その辺に知らない顔をして落っこちているような感じなんだなぁと思ったのです。ただそれを知らずに通り過ぎてしまっていたと。

  

 最終日に、大学の日本語教育学の教授が来てくれました。

 教授は、私たち実習生の話を聞くと「たったの3日間、本当に短い時間だけれど、学んだことや分かったこと、たくさんあったでしょう? 大学で教えられることなんてね、本当に少ないのよ」と言いました。

 本当にその通りだと思います。

 大学大好きっ子なので(あー、卒業したくない!)、大学の勉強をバカにすることはできないし、そういうつもりもありません。ただ、じぶんの目で見たことは、どんな優れた先生の話よりもずっと重いし大切なんだ、ということです。