どこまでも歩けるはずなんだ

読書と仕事と妄想と。ゆるゆるやっていきたいです

幸せな結婚

 福士誠治に似ている男と結婚した。私たちは、あまり派手なことが好きではないので、二人だけでささやかな結婚式を挙げた。海辺のホテルに泊まり、夕暮れ時にバルコニーに出た。太陽が海を赤く染めていた。彼は白いシャツに黒いスラックス、私は真っ白なレース素材のワンピース、という格好をしていた。手と手を合わせ、指輪を交換し、水平線に向かって永遠の愛を誓った。どうしようもなく幸せだった。

 

 結婚後は契約社員として働いていたが、家事との両立が大変で、心が病んでしまいそうだった。収入を夫にすべて頼りたくはないが、家事も手を抜きたくない。自分には高すぎる目標を、意地でも達成しようとしていた。夫は、夜遅くまで働いているのに、私のことを気遣った。辛いなら、仕事をやめたらいいと思うよ。二人だけの生活なら、俺の収入でどうにかなるだろう? 仕事も家事も完璧にしてもらうより、仕事も家事もしなくてもきみが笑ってくれたら、そっちの方がよっぽどいいよ。

 そう言われて、私は仕事をやめた。

 

 子どものいない専業主婦は、暇で仕方ないんだろうなと思っていたが、案外楽しかった。元々インドア派で、読書や映画が好きな私は、外に出なくても退屈しない。家事も、自分の好きなだけこだわることができる。私の手の込んだ料理を、夫は喜んだ。

 基本的には幸せなのだが、一つだけ嫌だと思ったのは、夫以外の人との会話が激減したことだった。それはそうだ、家にこもっているのだから。しかし、よく考えてみれば、前は仕事と家事の両立にひいひい言いながらも、友達と食事に出かけたりしてはいなかったか。そう思い、今度友達と出かけたいんだけど、と夫に言うと、楽しんできなよ、と彼はにっこり笑った。

 

 朝、うとうとしながらベッドに寝転んでいると、夫が馬乗りになった。顔が笑っている。次の瞬間、彼は私の首を絞めた。「うっ……?!」

 彼は笑顔のまま「本当はべたべたに甘やかして俺しか見られないようにして、きみと関係のある人間は俺だけにしたかったのだけどそれは無理だった。一緒に死のう。愛してる」と言った。私の意識は、テレビがプツッと切れるみたいに真っ黒になった。

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お題「最近見た夢」

 

 どうも、お久しぶりです。久しぶりの記事がこんなんですいません。お題スロットで「最近見た夢」が出たので、書いてみました。ストーリー性のある夢をよく見ます。

 ヤンデレの夫に愛されて最終的に殺される夢。絞め殺される直前で目覚めたのですが、しばらく首に手の感触が残っていました。怖い。だけど二次元限定ヤンデレ好きなので、ちょっと萌える所もある。自分の夢を二次元と思ってもよいのか、微妙に迷うところではありますが。